建築家であり芸術家であり詩人でもあるコルビュジエの「開いた手」

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こんにちは。
いちや です。

今回は、ル・コルビュジエについてお話したいと思います。

ル・コルビュジエは「近代建築の三大巨匠」の一人で、
国立西洋美術館本館を設計した人です。

国立西洋美術館本館
出典:関東地方整備局ホームページ

すでに他界されていますが、
美術展をみていくと建築だけではなく、
絵画や彫刻、版画、壁画の分野でも活躍した方
であることがわかります。

フランスのプルマナック海岸では、
ダイナミックなピンク色の巨石群に
創造力を駆り立てられ、
アルカション湾の漁村の素朴な海辺からは、
女性をテーマに絵画を描き、
南米旅行では、
飛行機の窓ごしに眺める風景から、
都市計画のヒントを得たといいます。

旅をすることで自分の内面に変化が起きて、
今までの経験や知識をどんどん統合していく。
そして、その過程で創作された「開かれた手」という
タイトルの巨大なオブジェ。
オブジェそのものはル・コルビュジエが
亡くなってから20年後に作られたそうです。

1950年、当時のインド首相ネルーから、
パンジャブ州の「州都建設」を依頼され、
何もなかったヒマラヤの裾野に
チャンディガールという街が作られました。

その「街のシンボルとなるもの」が、
「開いた手」のオブジェだったのです。

Sunset 2

ル・コルビュジエは、
大きくて力強い手をしていたといいます。
彼の手のひらは言葉以上に雄弁に、
思いを伝えていたのだと思います。

「手は開いている、受け入れるために/開いている、また誰でもそこにきて取ることができるように/手いっぱい私は受け取った/手いっぱい私は与える」(『直角の詩』「F3贈り物(開いた手)」)

ル・コルビュジエは、建築家でありながら、
詩人でもあったのですね。

自分を表現していき、
相手を受け入れていく中で、
互いの心の中に絆が生まれていく。
巨大なオブジェ「開いた手」は、
調和のシンボルだったのです。

確かによく見ると、そのシルエットは、
平和の象徴でもある白い鳩が、
「翼を広げて力強く飛び立つ」
ようにも見えます。

そこには全てを許して受け入れる
懐の深い「無償の愛」だけではなく、

“強さと、ちから(才能)”が表現されている
ような気がしてなりません。

私は、この「開いた手」をみてそう感じました。
ル・コルビュジエが描く様々な「開いた手」。
この巨大なオブジェ以外にも好んで、
「開いた手」をモチーフにした作品を残しているのです。
そこにはユニークな特徴があるのです。

まとめ:ル・コルビュジエは建築家でありながら、芸術家であり詩人でもある。「開いた手」をモチーフに数々の作品を残したル・コルビュジエに興味が尽きません。
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