こんにちは
いちやです。
11月14日というと、クロード・モネの誕生日だったのですね。
先日「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」展で、
モネの絵画を観る機会がありました。
光そのものをキャンバスに留めようとするかのような、
独特の筆致と色彩。
興味深かったのは、「アパルトマンの一隅」の絵画。
ウェブサイトで見るよりも、驚くほどキラキラしているなあと。
窓から差し込む光が中央奥の円卓と床に反射して円卓は白く、
床は青色に。たしかにそう描かれている。
でも、美術館の照明のライトが、キャンパスに塗られた
凹凸のある絵具に乱反射して、
より一層、白と青がキラキラと輝いているのです。
佇む息子のジャンと奥の円卓には最愛の妻であるカミーユ?
顔の表情がはっきりと描かれていないだけに、
キラキラした“差し込む光”が、さらに強調されている。
これは、実際に見てみないと分からないかもしれません。
絵具の凹凸が美術館の照明で立体的に見えてくるのです。
ふと、思い出しました。
そういえば、2007年に国立新美術館でモネの回顧展が
行われていたことを。
そこで見たモネが描いた「散歩、日傘をさす女性」
モネの最愛の妻カミーユとモネが過ごした穏やかな時間、
息子のジャンとその想いが表れているのですが、
お顔の表情が影となってはっきりと描かれていない。
そう、顔の表情よりも日光の変化を捉えることに注力して、
全体的な光の効果を最大限に大切にしていたのです。
「あの光への探求心、“こうあるべき”を打ち破ってでも
新しい表現を貫いた強さは、どこから来るのだろう?」と、
モネのチャートが気になり始めたのです。
生年月日 1840/11/14 00:00
出生地 Paris, France でチャートを作成してみました。
クロード・モネのチャートの主な特徴は、
プロジェクター、4 / 6プロファイル 感情権威です。
注目なのは、プロジェクターであること。
(誕生時間によって変わりません)
「自らエネルギーを生み出しガンガン行動する」というより、
他者や世界を深く認識して、そのユニークな視点で
人を「導く」役割をもっている。
そして、その才能が認められ、人から「招待」されることで、
真価を発揮するタイプなのです。
仙骨センター(持続的な行動するエネルギーの源)だけが未定義で、
残りの8つのセンターがすべて定義されていました。
これは、とても揺るぎない「自分」というものを持っていて、
他者からの影響を受けにくい、パワフルな個性の持ち主
であったといえるのではないでしょうか。
(もちろん、誕生時間によって変化するのですが)
そしてモネは感情センターが定義されています。
「内なる権威」として、一貫した感情の「波」を持っている。
決断の基準は、この“感情の波”です。
感情が高ぶっている時ではなく、その波が落ち着き、
自分の中で「クリア」になった時の感覚こそが、真実です。
「光の移ろい」という、まさに「感情の波」のようなテーマを
生涯追い続けたのは、この感情権威と無関係ではないでしょう。
感情がクリアになるまで、納得がいくまで、
彼はひたすら描き続ける必要があったといえます。
さて、モネのチャートをさらに深掘りしていきましょう。
彼の人生のテーマともいうべき、インカネーションクロスは
「説明のクロス」です。43番ゲート(洞察)と23番ゲート(変換)、
そして4番ゲート(公式化)と49番ゲート(革命)で構成されています。
まさに、彼の人生そのものです。
モネが見ていた、内なる「洞察」(43)を「印象」という、
(伝統的なサロンであったような)それまで誰も試みなかった
絵画の言語で「変換」(23)して、世界へ向けて「説明」する。
そして、それまでの(伝統的な)芸術の「原理/原則」に対して、
モネが見出した「光という『論理』」(新しい描き方)に基づいた
まさに「革命」(49)を起こしていく。
これが彼の魂の使命だったのではないでしょうか。


