電子書籍よりリアルな本を選んでしまう意外な理由

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こんにちは。
いちや です。

 

人は五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)で
外部からの情報を感じとっています。

 

今回は、電子書籍よりリアルな本を選んでしまう
理由についてお話しします。

 

リアルな本と匂い

 

電子書籍はパソコンやスマホで見れるので、
読む場所を選ばない。
リアルな本は、やはり、“かさばる”。
重いし、満員電車では気を遣ってしまう。

 

それでも私にとって、
リアルな本を望んでしまうのには、
理由があるのです。

 

それは、”香り”です。
「本なのに、なぜ香りなのですか?」と、
不思議に思うかも知れません。

 

新品に限るのですが・・・
(古本もそれなりに)

 

本の香りは、
なぜか分らないのですが、
読む気にさせる何かがある・・・。
と、”感じる”からです。

 

本は“読む”より“香り”から?

 

“匂いフェチですか?”と言われると、
そこまで、尖ってなのですが(笑)

 

例えば、
インクの匂い、
紙の匂い。
どちらにしても
化学薬品が含有されてるはずで、
本当は、体によくないのですが・・・

 

「どうしてなのかな?」と、
記憶を遡っていくと・・・
思い出しました。

 

小学校一年生のとき。
春の新学期です。
生まれて初めて、
教科書を先生から配布された。

 

何冊もの教科書を貰った。
本って重いんだな。

 

手を怪我しないように。
という先生の忠告も上の空で、
ペラペラとページをめくりながら
友人たちとおしゃべりしていた。

 

おしゃべりしながら、
「新しい教科書ってこんなに匂うの?」と、
子供ながらに驚いていた。

 

とくに印象に残っていたのは、
図画工作の教科書。

 

オールカラーで、
有名な絵画がたくさん載っていた。
ピカソや、ムンクの叫び、などの作品が
いくつも掲載されていた。

 

この教科書の匂い、
今でも記憶に残っているのです。
厚みがあって、
紙質もツルツルの光沢紙です。

 

ほのかに“粘土”のような
重厚感のある土の匂い。

 

五感で本を読んでいた

 

いまでも、ピカソやムンクの絵画を見ると、
あのときの図画の教科書、
ツルザラ(ツルツル&ザラザラ)の紙の質感と、
かぐわしい(紙の)香りと、
その時の感動が思い出されます。

 

これから「新学期が始まるんだ」という、
高揚感というか、ワクワク感。

 

電子書籍は便利でいいのですが、
リアルな本も捨てがたい。

 

ページをめくるときの紙の触感や、
ほんのりと匂う紙の香り。

 

そう、あのときの”ワクワク感”。

 

私は視覚だけではなく、
五感を使って本を読んでいたのです。

 

あなたには感じませんか?