映像とメロディーが結びつく心の空模様は十人十色

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こんにちは。
いちや です。

 

人は五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)で
外部からの情報を感じとっています。

 

今回は、映像(視覚)とメロディー(聴覚)が
結びつく心の空模様は、十人十色。
という「視覚」と「聴覚」に焦点を当てた
エピソードについてのお話しです。

 

絵画のような写真に魅せられて

 

昔「北の国から」というテレビ番組があって、
舞台となった富良野の風景に興味をもちました。
“灯台もと暗し”で、田舎に住んでいながら、
「“大地の包み込む“寛容さ”というものに改めて気付く」
そんな感じでした。

 

とりわけ前田真三さんの絵画のような写真
に魅せられて、自分でも撮ってみたくなった。
でも当然、思うように撮ることができるわけもなく、
ほどなくカメラから遠ざかっていきました(笑)

 

社会人生活も慣れて、
冬になると仲間たちの車で、
スノボを滑りにスキー場へ出向くことが
マイブームになりました。
ウエアのポケットにデジカメを忍ばせ、
早朝の雪山風景を撮りはじめたのです。

 

早朝、一番乗りでスキー場のコースへいく。
そう、新雪をいただくのです。
そして、一本滑ったあとの“シュプール”を
写真に撮るのです。
その感動を仲間たちと乾杯!

 

まるで少年のようですね(笑)
再び、“写真を撮ること”に
興味を持ち始めました。

 

風景写真だけではなく、
無機質に感じてしまう構造物などにも
興味が広がっていきました。

 

とはいうものの、
所詮は趣味の世界です。
年齢を重ねる毎に、気力体力が衰えてくる。
今はもう(私自身は)雪山には行かなくなって
しまいました。

 

撮る人、鑑賞する人、どちらも心の空模様で捉え方が違う

 

ところで、
写真は、写真家の表現方法(仕上げ方)で
作品のイメージが大きく変わります。
そこがまた興味深いところです。

 

例えば、二人の写真家が同じ時期、
同じ場所で撮影したにも関わらず、
全く異なるイメージの作品になる。

 

そして、見る人もまた、
同じ作品でも全く異なる印象をもつのです。
全く正反対の感情(喜怒哀楽)を
持つことだってあるのです。
これは、とても興味深いです。

 

写真は「一瞬の出来事を切り取る」もの。
でも切り取った作品は、
写真家の方々の様々な“想い”で、
仕上げていく。

 

そこには、その人独自の世界觀が
たしかにあるのです。
それを見つけて、知っていくことが楽しい。
でも過去に遡ると、
元々は全く同じ風景であったり出来事なのです。

 

最近では、”写真を撮る”機会が減ってしまい、
“見る(五感)”ことに、
自然と意識が向うようになりました。

 

私たちの“想い”というは不思議です。
同じ風景、出来事だったはずなのに、
AさんとBさんでは、見方(捉え方)の違いで、
心の空模様(作品に対する印象)が違ってくる。
とても興味深いです。

 

滲む満月(池袋サンシャインからの眺望)

 

例えば、冒頭のアイキャッチ画像。
何年も前の池袋サンシャインからの眺望です。
この頃は、制限付きではありましたが、
屋上から夜景を眺めることが出来きたのです。
確かこのときも11月の上旬頃で、
満月だった。

 

あまりにもお月様が美しかったので、
“記録用に”と手持ちのデジカメで撮った写真です。
薄曇りのかかった満月のなんともいえない滲んで、
“鈍く光る満月”が神秘的でした。

 

あなたは、この満月の風景を眺めてどう感じますか。
幻想的な満月と感じますか。
満月がモワッとしていてピントが合っていないのでは、
という感想をもちましたか。
とくに何も感じなかったでしょうか。

 

実は、この画像を仲間たちへシェアしたところ、
「カメラを固定して絞りを開放気味にして、
シャッタースピードを上げれば、
もっと、満月がキレイだったのに」とか、
「確かにこの日の満月は幻想的だった」とか、

 

なるほど。
「やはりそう感じたんだ」と想定していた内容。

ところが一人、
「東京砂漠だね」とつぶやいたんです。

 

東京砂漠

 

東京砂漠ですよ。
当時、大人気だった、“ハリーポッター”でもない(笑)
私と同じように地方の田舎から上京してきた彼は
そう答えた。

 

ビルの屋上でバスケするサラリーマンたち。
何故か記憶に残っている「ダイアパレスのCM」。
1976 年のヒットソング、
「内山田洋とクール・ファイブ」

 

CM ダイア建設 ダイアパレス 「東京砂漠」

 

内山田洋とクール・ファイブ「東京砂漠」

 

「東京砂漠」という言葉は、
1964年に発生した東京大渇水で
生まれた言葉だそうです。

 

歌では人間関係が希薄な都会では
人の心に潤いがなく、
乾燥していることを「東京砂漠」
と表現しているという。

 

冗談なのかも知れない。
確かに冗談だと後から言い直したけれど、
でも、彼なりの「心のセンサー」が
そのようにつぶやかせたことは違いない。

 

ベートーベンよりモーツァルトがいい?

 

私は、個人的に仕上がる作品は、
いつでもハッピーエンドでありたいです。
そうです。
ハッピーエンドに仕上げましょう!

 

まとめ:人の心の空模様は十人十色。同じ被写体(出来事)を“撮る”にしても、“鑑賞する”にしても捉え方が異なる。ときには正反対な感情になることもあるから。