風の時代と偏差値35から東大合格された西岡さんの生き方

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こんにちは。
いちや です。

今時代は「風の時代」になったという。
数年前と較べると、ZOOMの利用が増えたし、
お札や小銭を使わずにクレジットカードやスイカなど
デジタルマネーで買物を済ませる機会が
格段に増えた。

コロナ禍だから。と思っていたが、
TV逆転人生「偏差値35から東大へ」をみて、
「風の時代」の生き方なのでは?
と思えてしまった。

今回は、「偏差値35から東大合格された
西岡さんの生き方」についてのお話しです。

いじられキャラが転機を迎える

中学生までは、“いい人”で、
何かといじられキャラだった西岡さん。
スクールカーストの底辺にいたという。
(生徒同士で作りあげられる人気の度合いの
序列をカースト制度のような身分制度に
なぞらえた表現)

中学時代。“いけてない”彼だった。
ことあるたびに恩師だった担任の先生に
相談したという。

その“いい人で、いけていないキャラ”に、
転機を迎える事件が起きた。

それは、放課後の掃除の出来事。
友人がたまたま投げたペットボトルが、
西岡さんの額に当たり流血してしまった。

もちもん、故意ではないものの、
自分が避けられなかったことへの不甲斐なさ、
運の悪さに、すくずく嫌になってしまった。
という。

先生、僕って、ずっとこのままなのでしょうか。
このまま、ずっと落ちこぼれで、
何の取り柄も無く、
生きていくのでしょうか。
と。

人は意志さえあれば何だってできる

恩師である担任渋谷先生は、

何でお前が落ちこぼれか分るか。
自分の意志がないからだ。
人は意志さえあれば何だってできる。

「こんな僕に何ができるんですか」
という投げ掛けに「東大を目指せ」と。

運動ができるやつはスポーツ選手になれる。
音楽ができるやつはアーティストになれる
でも、こういうのは生まれ持った才能の力が大きい。
しかし、勉強は違う。平等だ。

一つ本気に何かやってみろ。
お前にぴったりな目標は東大だ。

冷静に考えると、
状況からして、あり得ない目標ではあるけど、
恩師の言葉に、
“いい意味”で乗せられてしまったのだ。

恩師である先生の意図というのは、
実は東大合格の可否にあるのではない。
(もちろん合格することは、
いいに決まっているのですが)

その目標に向って歩んだ
最期までやりきったプロセスが、
今後の長い人生の財産になる。
ということだったのです。

「意志を持ち始める」と行動が変わる

学業成績は、
もちろん直ぐには上がらなかったけど、
何でも挑戦しようという、
前向きでポジティブな気持ちが
芽生えたという。

高等学校では、
「生徒会長」になったり、
「応援団」に入って絶叫する。

行動が受け身では無く能動的になり、
殻から抜け出してきた。

つまり、西岡さんは
「意志を持ち始めた」のだ。

10代半ばから20歳という多感な時期。
節目節目には、
恩師からのアドバイスがあった。

中学の恩師というだけで、
こんなにも親身になって、
アドバイスを受け続けられたのも、
西岡さんご本人の、“いい人”
つまり、“屈託の無い物腰”にあったからだ
と思う。

だからこそ、恩師渋谷先生も
「自分の意志がない状態」
⇒「目標を持って、果敢にチャレンジする状態」
へ変わっていけると信じていたにちがいない。

信じてやり抜いたこと。

結果としては、
二度、失敗して三度目に東大合格を果たしましたが
その浪人時代の二年間も、“常に変わり続けた”
(どうしたら、受験勉強を効率的に、
楽しく暗記できるか)のですから。

「判断を流れにゆだねること」は危険なこと

星占い的には、
地の時代(山羊座)から風の時代(水瓶座)
へ切り替わったといわれています。

カタチあるものを所有する時代から、
カタチ無き“さまざまな情報や仕組み”と、
絡むことが加速する時代になっていく。
のではないかと感じています。

身近でいうと、
「リアルに会う」ではなく、
ZOOMなどネット上で多くの人と繋がり、
「リアルなお金を使う」ではなく、
電子決済やデジタル通貨などで、
支払いを済ませる。とか。

同時に「疑いも無く信じていた常識」が、
「正しい」のか、
「正しい」とは何か?
について、真剣に考えさせられる場面に、
遭遇していく。

何処かの本にも書いていましたが、
「風の世界では、判断を“流れにゆだねる”のは、
最も危険なこと」であると。

これからは益々、
「自分の意志をしっかりと持つこと」
が重要になってくるのだと感じています。
周りからの、様々な誘惑やノイズ・・・。
惑わされてはいけません。

何でお前が落ちこぼれか分るか。
自分の意志がないからだ。
人は意志さえあれば何だってできる。

改めて心に刻もうと思います。

西岡 壱誠さん
現役東大生。1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「思考法」「読書術」「作文術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、在学中に株式会社カルペ・ディエムを設立、代表に就任。教師には指導法のコンサルティングを行っている。静岡県沼津市の誠恵高校では理事長付学習特別顧問を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)