心理学を学ぶ道を選んだ同級生は時代の先を読んでいた

 

こんにちは。
いちや です。

 

あなたは心理学に興味ありますか?

最近ではメンタリスト
という肩書もあるそうですね。

 

一昔前とくらべると、
「心理学」という言葉は広く浸透して、
親しみをもつ方が多いのではないでしょうか。

 

私は心理学と聞くと、
いくつか思い浮かぶ出来事があります。
なかでも遠い昔の出来事の一つ、

それは、
高校の同級生Aにまつわる話です。

 

私の高校は当時3年間クラス替えがなく
担任の先生も持ち上がり。

 

Aは3年間、運動部のクラブ活動に
所属していていました。
毎日遅くまで、練習を続けていて、
でも試験はいつもトップクラスでした。

 

文武両道を貫いた男だったのです。

 

Aは勉強方法がユニークでした。
例えば、英語の教科書。

 

リーダー、グラマーであれば、
本丸ごと英文をそらんじて暗記していく。

 

そうすると、
教科書が頭の中にイメージとして、
浮かぶようになり、
どこに何が書いていたかが、
分かるようになるというのです。

 

さて3年生のあるとき、
進路を決めるの最終段階に入りました。

 

理系だと当時人気で花形だった
理学部、理工学部や医学部、
文系ならば法学部や政治経済とか。

 

成績の芳しくない私は最後まで悩んでいた。
と、私のことは置いといて(笑)、

Aは理系。バイオテクノロジーを学び、
遺伝子組み換え技術などで、
素材や医療、食料に関わり、
社会に役立つことへ進むと思っていた。

 

クラスメートの誰もがそう思っていた。

 

ところが、
驚いたことに心理学を学び、
学校の先生になるというのです。

 

もちろん学校の先生になるために、
教育大学を目指す同級生もいたが、

とにかく心理学を専攻して、
先生になりたいというのが驚きでした。
私にはとても突飛に感じたからです。

 

「人に興味があるんだよ」
という言葉が、今でも印象に残っている。
子供たちの教育に携わりたいと。

 

親の負担をかけたくないと、
国公立大学で心理学を学べるところ、
某国公立大学に進学を決めたのです。

 

心理学。その時の私の中では、
フロイトの精神分析のイメージが強くあって、
「心の病んでいる人を救うもの」という
先入観がありました。

 

ピンとこなかっただけに、
私の中では衝撃的だったのです。

 

でも彼は本当に小学校の先生になった。

 

私は、この年になって、
Aの”こころざし”というものが、
理解できるような気がする。
当時の彼を取り巻く家庭環境・・・。

 

たしかに心理学的な考えを用いても、
子供たちやその両親は生身の人間ですから、
様々な出来事に対して、
理論通り解決できないことが
あるのかもしれません。

 

理論通りにはいかず、
現実は、とても泥臭いものだと思います。

 

それでも今の私が感じることは、
子供たちの心理を理解することによって、
今後の成長にその人らしい望ましい
変化を与えることができること。

 

そして、
「これからの社会を背負って立つ人

を育てていく。」という使命感を、
高校生だったAは、もっていたんだと。

 

時代のその先を読んでいたのです。

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