- 2019-01-12
こんにちは。
いちや です。
今日は、前回の記事で
「正しいプライドが育てられなくても大丈夫
時間が解決してくれる」の続編となるお話です。
ぜひ、本編も併せてお読みください。
前回の記事では、図工の授業で、
初めて“絵の具”を使った授業なのに、
ある出来事があって苦手意識を持ってしまった
ことについて書いています。
今回は、「図工の授業に大きな関心を
寄せるそして、苦手意識の持ってしまった
図工の授業が大好きになる。」
そんな出来事についてお話します。
転校して新しい先生の図工の授業と出会う
小学2年生の6月。
私は、父親の仕事の関係で引越しを
することになりました。
新しい転校先の担任は、H先生。
熱血先生でした。
その年の冬のことです。
図工の授業で「冬の風景」を描くこと
になったのです。
図工の授業は限られているので、
のんびりとしている時間はありません。
校舎から眺める風景は単調です。
私の住んでいた地域では、
冬は寒くて、学校の庭にフェンスを囲み
水を撒いて天然のスケートリンクを
作っていました。
冬の体育授業はスケートであることは
いうまでもありません。
私は、
「校庭のスケートリンクで遊ぶ子供たち」
というありふれたタイトルで、
絵を描くことにしました。
根性ガエルのぴょん吉の絵から卒業
1年ほど前に初めて絵具で描いた「徒競走」。
あの出来事の後、父親は「かわいそうだ」と
思ったのでしょう。
立体的に見える描き方を教えてくれました。
いわゆる遠近法です。
その甲斐あってか根性ガエルのぴょん吉の
平面から卒業することはできました(笑)。
スケッチブックいっぱいの
スケートリンク。
2人の友人の一人が滑って、
転びそうになっている姿。
それをすぐ横で指差しながら
大笑いしているもう一人の友人。
フェンスはベニア板で焦げ茶色、
氷はグレー、フェンスの外は、
まっ白な雪景色です。
人物の色使いには苦労しました。
提出時間が残り僅かとなり、
H先生から「早くしろよー」と、
せかされました。
今でも覚えているのですが、
絵の具の色が乾かないうちに
次の色を塗っていくと、
色の境界線が滲んでくるんです。
水を減らして濃くした絵の具で
縁取りする・・・
繰り返していくと、
人物がいつの間にか着ぐるみのように
大きくなっていくんです。
結果的に、これがいい意味で
迫力がでてきたのかもしれません。
いろいろと言われてしまうのかな ?
時間ぎりぎりで、
画用紙が半乾きの状態でした。
H先生から、ニヤリと
「人物が雪だるまみたいだな」と、一言。
人物の上着の一部の滲んだ黄色が
グレーの氷と混じり、
普通の状態では表現できない
状況になっていました。
私としては「時間もなかったし、
色々と言われてしまうのも仕方が
ないなあ」と、
子供ながらに思っていたのです。
「なかなかおもしろいねえ。でも、
ちょっと氷が黄色すぎだな。」と、
意外な褒め言葉?に
ホッとしたのを覚えています。
自由に感じたままに描いて良かったんだ!
数日後のこと。
教室に入ると、友人から
「あの絵は、お前のじゃないか」と
黒板の上を指差しました。
何をいっているのだろうと
見上げてみると、
何と、私が先日、悪戦苦闘して描いた
「校庭のスケートリンクで遊ぶ子供たち」
が教室の黒板上部にある、
スピーカの上に立てかけられていたのです。
H先生は、図工の時間に
子供たちが描いた絵を1つ選び出して、
スピーカの上に立てかけ、
一週間ほど展示するのです。
それは図工の授業で描いた絵が、
「先生に認められたこと」
を意味するのです。
朝のホームルームの時間。
先生は次のようなお話しをされました。
「人物が雪だるまみたいで、
スケートリンクの氷はちょっと派手
(黄色の部分があったので)だけど、
人物にも動きがあって、
なかなかおもしろい絵だと思う。
・・・・」
ほんの数分の解説でしたが、
とても嬉しかったことを覚えています。
仲間からの拍手がとても心地よかった。
「人物は雪だるまになってもいいんだ」
「氷は黄色がかっていてもいいんだ」
「自由に描いても良い」
ということを知ったのです。
そしてこの体験をきっかけに、
図工の授業が大好きになりました。
ささいな成功体験の積み重ね
あなたのお子さんには、
成功体験をさせてあげていますか。
ささいなことでもかまいません。
掛け算の九九、
漢字の書き取り、
鉄棒の逆上がり、
地名や国旗覚え、
公文の算数と国語というのも
ありましたね。
大人になると、
どうしても先入観でものごとを
考えてしまいます。
こんなことがありました。
私の父親は、公文の算数と国語に
関して、当時「公文式」というのが、
私の地域にも広がり始めた頃です。
「同じ問題を、何十回と解いても
実力はつかないだろう。」と、
怒り心頭でした。(笑)
父親は分かっていなかったんです。
自己肯定感を高めていくこと
私が小1のときに描いた「徒競走」の絵。
人物を描くときは、
躍動感のあるのびのびとした絵を描くもの。
不自然であってはいけない。
動きがなくてはいけない。
立体的でなくてはいけない。
そう教えられて、うまく描けない自分が
悲しいかった。
でも、私が小2になって転校という
転機が訪れた。
そこで、新しい先生から図工を学ぶ。
転校して初めての冬。
「冬の風景」を描くことになった。
私は、人物を描くとき、
「自由に描いて良いし、
人物が雪だるまになってもいい。」
ということを経験することができた。
先生や仲間たちから認めてもらった。
「自分の気持ちを大切にして、
よかったんだ」と、自分を認めていく、
自己肯定感を高めることができた。
大人になっても、自己肯定感の低い人は、
自信をなくすような体験を重ねてしまい、
反対に自己肯定感が高い人は、
次々と当り前のように成功体験を
積み重ねていく。
大人であっても自己肯定感を高めると、
あなたの人生は好転し、
人生の質が上がって行くのでは
ないでしょうか。
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